転職をする前に考えたいこと。

「今の仕事は自分の適性と何となく合わない」「自分の理想とする姿に近づけないような気がする」と考えて、転職する人がいます。
しかし、何となくイマイチだからという理由で転職をするのはリスクがあります。
転職を考えるときは、何故合わないと感じるのかを、深く考えてみることが大切です。

就職活動では「自分が将来なりたい姿」を想定し、キャリアパスを逆算して、業界や企業を選んだことでしょう。
この方法は、オーソドックスではありますが、実は少し危ない点もあります。
なぜなら、掲げたキャリアのゴールが実現不可能なことがあるからです。
そのよう場合、現実の自分と想像の中にあるキラキラした自分とのギャップに、いつも苦しめられることになってしまいます。
そうなると、到達できないゴールに悩まされ、現在の自分が持っている素晴らしいスキルや幸せが見えずに、全てを否定することになりかねません。
そして、報酬・肩書・安定性などが自分の価値観に合わない場合、転職を繰り返すことになってしまいます。

それでは、どのようにしたら後悔しない職場選びができるのでしょうか?
キャリアパスを設定する上では、まず「どうなりたいか」「何をしたいか」を考える前に、「何は譲れないと思うのか」を明らかにさせましょう。
自分が譲れない点は、働く上でとても重要になる価値観です。
「自分が最も重視するものは何か」という点を把握すれば、自分の感覚とは異なる仕事を選ぶリスクを避けられるようになるはずです。